深い朝霧に目覚めるペリゴールの休日

見事な満月に目も心も奪われた翌朝、シャンブルドートの窓を開けると一面が曇りガラスの向こうのような深い霧。外に出ると猫のロメオが早々と朝のお散歩中。ローズマリーの枝にからまったきらきら朝露に光るクモの巣で遊んでいます。もともとは野良だったロメオ。時々食事の味見をしにこの家にやって来ていたものが、ある時腕に大怪我をして玄関先で動けなくなっていたのだそう。近くの獣医さんに連れてゆくと、これは腕を切るしかないと言われ、そこを大きな街の獣医さんに頼んで手術をしてもらったのだそう。


骨は金属板とビスで止められているので高いところから飛び降りるのは苦手だけれど、今ではこうして元気に、この家の飼い猫として暮らしています。めでたし、めでたし。オーナーのご夫妻はペリゴールに魅せられて移住してきたイタリア人。朝食のために手作りしてくれた何種類ものジャムやブリオッシュは美味しかったし、地元の案内はとても心がこもっていて有難かったけれど、猫のロメオがこうして幸福な日々を送っていることを皆で祝福できたこと、これが一番の思い出かもしれません。

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