鏡よ鏡よ鏡さん 私はボー・ヴォー?

堂々とした骨付き肉を人通りに向かってぶら下げて、そこにプラスチックの赤いバラをさしてみる。日本人にはちょっと理解し難い、これはとってもフランス的 な「飾る文化」の一端です。豚脂を削って作った、歳とったミッキーのような脂の彫刻を見たこともありますが、フランスの肉屋さんにとって店頭の冷ケースは単なる陳列スペースではなく、商品を飾って見せる場所なのですね。写真の中央は仔羊の肩肉、その隣りは仔牛の股肉 – noix から jarret と呼ばれる後脛の部位で、そこにはレトロなデザインの証明書が。 ” Un beau veau est un veau Bergot”  美しい仔牛といったら、それはベルゴの仔牛。とあります。

 

「鏡よ鏡よ鏡さん 私は beau veau ボー・ヴォー きれいな仔牛?」 鏡に映る自分にウットリする仔牛の足下にはちゃんと陰まで描かれています。飼育業者は会社名なので、農家産の Veau sous la mère – 乳飲み仔牛 ではないということがわかります。そしてこの仔牛の管理番号、誕生年月日、屠殺日、その場所も明記され、最後にあらためて「フランスで生まれフランスで飼育された」と書かれています。この証明書には、家族のように大切に育ててきた仔牛を送り出す生産者の気持ちが込められているのですね。

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